詩の保管庫

作った詩が置いてあります。

モテるとはこんなに悲しいことだとは思わなかった。

私はモテなかった。

どうしようもなくモテなかった。

何回も告白をして、何回もフラれた。

惨めな気持ちと同時に、自らの無能を呪った。

 

しばらくして、フラれそうな人には告白しないという技を身につけた。

我ながら卑怯だと思う。

そうすると何人かと付き合えた。しかし長続きはしなかった。

 

最近また状況が少し変わった。

何故かモテるようになったのだ。

私は何も変わっていない。表面を取り繕うすべを身につけただけだった。

変わったのは、周囲の女性の価値が暴落しているだけだった。

要は年をとったというだけだった。

 

同世代の女性が年をとる一方、年下の女性は

単に年上だということで、好意を持っているようだった。

 

同世代女性の叫びにならない叫びを聞きながら、

よってくる頭の軽い女を、心の底でバカにしながら、

自らの無能を呪った。